不正出金がドコモ口座以外で、既にゆうちょで発生

心配していたドコモ口座以外のサービスによる不正出金の事実が、早くもゆうちょ銀行で明らかになりました。しかも、6サービスで発生。
それも、ゆうちょ銀行自身の発表でなく、ゆうちょ銀行にヒアリングを行った高市総務大臣の記者会見での発表で明らかになりました。

不正出金がドコモ口座以外で、既にゆうちょ銀行で発生

高市早苗総務大臣は、2020年9月15日の記者会見で、「ドコモ口座」で発生した不正利用について、「先週金曜(11日)に実施したゆうちょ銀行からのヒアリングの中で、すでに6社で被害が生じている」と述べ、ドコモ口座以外の決済サービスでも不正な預金引き出しが実施していることを明らかにしました。

高市総務大臣は、ドコモ口座にまつわる問題は資金決済法にもとづくサービスのため、所管は金融庁と断った上で、「ゆうちょ銀行が提携する即時振替サービス業者は12社ある。そのなかで、すでに6社について被害が生じている。ドコモだけではない」と説明。

「その6社のうち、2社についてはチャージを停止しているが、残り4社は現段階でサービス継続中と聞いている」と説明。
「ドコモ口座だけではなく、不審な出金がないか確認をしてほしい」と呼びかけました。

ドコモ口座以外で被害が出ているサービスや被害額などについて、ゆうちょ銀行は「防犯上の理由でお答えできない」としていますが、利用者としては不安が募るばかりです。
このような実態について、ゆうちょ銀行の対策を利用者としては知りたいところですが、何も発表されていません。そして、ドコモ事件発生前と何も変わっておらず（2020/9/15現在）、「記号・口座番号」「名義」「4桁の暗証番号」が一致すれば、決済サービスと接続・連携できてしまいます。

 

 

 

ゆうちょ銀行は、問題を起こした決済サービスに問題があり、ゆうちょ銀行は関係ない、対策の必要はないという他人事の姿勢をとるのでしょうか？？本当に不安が募るばかりです。

関連記事

ドコモ口座不正出金の類似事件の可能性と巻き込まれないように簡単にできること

2020年9月10日に、ドコモがドコモ口座の不正出金についての会見を行い、被害者への補償や今後の対策などについても発表しました。果たして、これだけで十分なのか？問題が解決されたのか？と筆者は、疑問に思っています。「ドコモ口座」不[…]

関連記事

Kyashが銀行への入出金に対応、仕組みはドコモ口座と同じお粗末さ

ドコモ口座不正出金事件の渦中の2020年9月7日より、送金・決済アプリ「Kyash（キャッシュ）」が銀行口座からの入出金に対応しました。結果、本人確認の方法に銀行口座の登録が加わり、対象銀行にはドコモ口座で問題となった「口座番号」「名義[…]

ゆうちょ銀行の遅い対応

ゆうちょ銀行のWebサイトや記者会見等ゆうちょ銀行自らの説明は、2020年9月15日15時時点で、まだドコモ口座以外の不正出金について、一切行われておりませんでした。

9月16日夕方になって、やっと、ゆうちょ銀行副社長による不正出金を謝罪会見が開かれました。

9月15日夜、ゆうちょ銀行はWebサイトで、未だドコモ口座以外の不正出金の事実は語られないまま、PayPay、LINEPay、PayPal、ウエルネット、楽天Edy、ビリングシステム、メルペイ、ゆめカードのアカウントへの口座登録及びチャージ（入金）の一時停止を告知しました。
その告知の書き方は、「現在稼働中の決済事業者で、当行の本人認証方法である2要素認証を未導入の8事業者※において、準備出来次第、速やかに以下のサービスを停止します。」と決済事業者に問題があると言いたい書き方が一番で、それに加えて「当行(ゆうちょ銀行)においては、2要素認証の導入に全力で取り組むとともに、各事業者様と連携して、お客さまの安全確保に努めて参ります。」とゆうちょ銀行自身がセキュリティの甘さを放置してきた結果の反省はうかがえず、ゆうちょ銀行の姿勢に不安を感じました。

お探しのページが見つかりません

…