本人確認のために、運転免許証を提示する機会が多いと思います。
理由としては、
- 顔写真が載っている
- 更新するのに本人が行かなくてはならない
等があげられますが、要するに偽造しにくくて悪用されにくいということです。悪用されても顔写真がありますのでその後の追跡もしやすいといったところです。
しかしながら、自分が運転免許証の提示を受けて、本物かどうか判断しなければならない場合、色々と不安があります。
このページが、目の前にある免許証が本物かどうか判断する参考になればと思います。
免許証番号で判断
免許証が本物かどうか判断する方法として、よく使われる方法が、免許証番号です。免許証番号は、決まったルールに従って作られています。
運転免許証の番号の構造について
免許方番号の構成ですが、もしも123456789012という免許証番号があったと仮定します。
再発行回数 |
取得道府県番号
取得都道府県は以下のようになります。
免許修得年度番号
免許修得年度が昭和や平成の和暦で表記されています。
一連番号
一連番号は免許拾得者に対しランダムで配分。
検証番号(チェックディジット)
12ケタの数字の11桁目、つまり右から2番目は検証番号(チェックディジット)と呼ばれ、複雑な計算式によって導き出されます。これは番号に不正がないか、入力に誤りがないかを確認するために設けられています。まず、左から10個の数字にそれぞれ、決まった数をかけて合計します。
301612345630
この場合、
(5×3)+(4×0)+(3×1)+(2×6)+(7×1)+(6×2)+(5×3)+(4×4)+(3×5)+(2×6) ⇒=107
そして107を11で割ってあまり8。11から8を引いて3。この3が11桁目の数字になります。
再発行回数番号
再発行数番号は、免許を無くしたりして再発行を受けた回数です。
一回も再発行を受けなければ0になっているはずです。
この数字があまりにも大きい場合はデタラメに作られているか、相当物を無くしやすいということになります。どちらにしてもあまり人間的に信用できません。
運転免許証番号チェックツール
免許証番号が正しいどうか判定できるエクセルファイルを紹介します。
運転免許証番号チェックツール(エクセル.xlsファイル)
免許証番号以外で判断する方法
生年月日は意外と覚えていない?!
免許を偽造する人は、通常は身分を偽造するためにやっているのですから、顔写真以外は実際の個人情報と変えるのが普通です。偽造した人は割とどんな情報を入れたか覚えていない場合が多いです。
一番いいのが干支を使った方法です。
相手に免許を見せてもらったらそれを自分の手に取り、
「へえ、午(うま)年(免許証記載の生年と違う年)生まれなんですね。私の旦那(妻)と一緒です。」
とかまをかけましょう。そこで相手が「いえ違いますよ」と言ってきたらOKです。万が一相手が、「どんな年号を記入したっけな」とうろ覚えであれば、適当にうなずくはずので偽造が見抜けます。
カラコンをしていたらアウト
免許証の写真は身分確認を兼ねているのでカラーコンタクトは禁止されています。もし写真で目の色が変わっていたら一発で偽造と分かります。
最近は、都道府県(埼玉県で確認済み)によっては、カラーコンタクトでもOKというところもあるようです(読者様より情報提供)。
透かしを確認する
光をあてて透かしがなければ偽造と一発でわかります。しかし、問題はいかにして相手に不快感を与えないかです。普通の人なら、他人がわざわざ自分の免許証の透かしを確認したら、疑われているようで不快に思うでしょう。
一番いいのは、ずばり室内でパソコンを使う方法です。あらかじめパソコンを開いておき、その状態で相手の免許証を確認。画面自体が光源になりますので自然な流れで透かしを確認できます。
以下は、免許証を裏から照らした時の様子です。
本物の運転免許証なら、このように、光を当てると「交」の文字の透かし模様と中心付近にICチップの影が浮き出てきて、確認することができます。
免許証の偽造は犯罪
いかがだったでしょうか?間違っても自分で偽造免許などつくらないように。
免許証の偽造は、完全な犯罪となり刑罰も受けます。
1 運転免許証を偽造した場合の法定刑は、有印公文書偽造罪として、1年以上10年以下の懲役です(刑法第155条1項、2項)。 偽造した運転免許証を使用した場合は、偽造公文書行使罪として、免許証を偽造した場合と同様の法定刑になります(刑法第158条1項)。
皆さんもよくご存じの自動車のナンバープレート、正式名称は自動車登録番号標。このプレートには4つの変数が記載されています。図のABCD で示した4つの情報が載っています。Dの部分は、希望すれば、自分の欲しい番号が選べます。このDの部分[…]
まとめ
本人確認のために、提示する機会の多い運転免許証。
しかし、一方で、自分が運転免許証の提示を受けて、本物かどうか判断しなければならない場合、色々と不安があります。
そんな方のために、このページが、目の前にある免許証が本物かどうか判断する参考になったなら幸いです。