Pokemon GOは、あなたがどこにいるかバレバレ?!

多くの利用者がいるPokemon GO(ポケモン ゴー)、読者の方にも楽しんでおられる方も大方と思います。
Pokemon GOは、スマホのGPSによる位置情報を利用したゲームですが、その位置情報を警察などの捜査当局が、裁判所の令状無しに簡単に取得できてしまうという問題があることはご存じでしょうか?

捜査当局が、スマートフォンのゲーム運営会社から、GPSによる位置情報を取得している可能性が高い、と共同通信社が伝えています。裁判所の令状なしに位置情報を取得するのは、最高裁判所が違法と判断(2017年3月に最高裁判所大法廷)しており、違法であるとも考えられます。

捜査目的で携帯キャリアから位置情報の提供を受けるには、裁判所が発行する令状が必要とされています。

しかし、検察の内部文書には、ゲーム会社から位置情報の提供を受ける方法が、令状が不要の「捜査関係事項照会」手続きで可能と記されていた、とのことです。

報道では対象となったゲームや運営会社の名称は明かされていませんが、「抜け道」として使われていることになります。Pokemon GOもGPSを利用したゲームであり、この「抜け道」に悪用された可能性があります。

精度の高い位置情報が分かるGPS情報を使用する捜査は、裁判所の発行する令状が必要な強制捜査にあたる、との判断を2017年3月に最高裁判所大法廷が下しています。

最高裁の判断は、窃盗団の捜査のため、容疑者に気付かれないよう自動車にGPS端末を取り付けるのは、令状のない強制捜査であり違法というものです。

さらに、GPSで得られた位置情報の取得が現行の刑事訴訟法に位置付けられないことを踏まえて、新たな法律が整備されるまで「ごく限られた極めて重大な犯罪」に限って認める、との慎重な意見が付されています。

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