債権回収詐欺とは?
2002年9月頃から全国の消費者センターや警察に身に覚えのない借金の返済を請求するハガキが届いたとの相談が多数寄せられているそうですが、同じような内容が電子メールのアドレスにも送られてきています。
簡単に説明すると「こちらはあなたの債務(借金)を正当に譲渡された者で、債権譲渡通知書も送り、再三再四連絡を取っているがあなたからの入金が確認できない。弁護士と協議の結果、減額することで最終的に和解してあげるので早く支払え!!期日までに入金がなければ直接回収に行き交通費など諸経費10万円を返済額に上乗せして支払ってもらうぞ!!」といった内容です。
もちろんこの内容は嘘八百のデタラメで、借金があってそれを回収する権利があると嘘をついてお金を騙し取ろうとする詐欺行為です。
もし、メールが届いたとしても、ワン切りの脅し請求と同じくビビッて金を払うカモを探すために複数の人に手当たり次第に送っているようで、このメールが届くか届かないかは運次第です。もし運悪く届いたとしても「請求された=支払いの義務がある」というわけではありませんので、決して支払ってはいけません。払ってしまえば奴らの思うツボ。さらに「脅せば金を出す人物リスト」みたいなものに登録されて、新たな請求が舞い込む可能性があります。
●詐欺メールの例
—– Original Message —– From: <JCP.saiken_k@jcpnet.com> To: <******************> Sent: Friday, Feburary 28, 2003 4:47 AM Subject: << 最 終 通 告 >>平成15年02月28日 通知人:(株)J.C.P 顧客番号3028 << 最 終 通 告 >> 前略、先日発送させて頂きました債権譲渡に関しての通知書はすでにご覧頂けたものと存じます。 弊社が回収受任しました今回の貴殿の債務についてこれまで何度かのご連絡をさせ 【入金期限】平成15年03月05日(水)午後3時 合計 53,378円 これまで貴殿の利用料につきましてはコンテンツ事業者様及び弊社共々、再三のご連絡を試みて 本状は「最終通告」です。これ以上の猶予はないものとお考え下さい。 尚、もし本状と行き違いにお支払いの場合はご容赦願います。 以上、何卒宜しくお願い申し上げます。 (株)J.C.P ※ 本メールは送信専用アドレスより配信されています。このメールに返信されてもお返事は届きません。 |