送金アプリ「pring(プリン)」の大改悪と対策!Google買収後についても!

pringが2020.7.1より大改悪

送金アプリ「pring」が2020年7月1日より、大改悪が行われ、非常に使いにくい物になってしまいました。

改訂という名の大改悪の内容は、以下の通りで、銀行口座への出金部分で220円という高額な手数料を取られるようになり、使い物にならないほどの大改悪が行われてしまいました。

 

入金6月30日まで7月1日から
全銀行1日上限100万円1日上限50万円
セブン銀行ATMでの
現金入金(チャージ)
1日上限100万円1日上限10万円
楽天銀行無料回数1日1回まで無料
1日2回目以降は220円(税込)
月に3回まで無料
4回目以降は220円(税込)

 

出金6月30日まで7月1日から
全銀行1日上限10万円
楽天銀行を除き、1日1回まで無料
1日上限50万円
月に1回まで無料
月2回目以降は220円(税込)
セブン銀行1日上限10万円
1日1回まで無料
1日限度額10万円
月に1回まで無料
月2回目以降は220円(税込)

以上のように出金に関して大改悪となっており、お金の出金が1日1回無料だったものが、月に1回無料へと大きく改悪されてしまいました。

尚、優遇期間として、2020年6月30日までに本人確認が完了している場合は、2020年10月31日まで無料出金回数が3回に優遇されます(4回目以降は220円(税込))。3回でも、今まで無制限だったのが3回に制限を受けることは、非常に使いにくくなります。

 

●参考リンク
ユーザーアプリ手数料・取扱金額変更のお知らせ | Pring

2020.6.30までのpring(プリン)とその後

2020.6.30までのpring(プリン)

2020年6月30日までのpring(プリン)は、銀行直結で自由にお金の出し戻しが無料で行える、とても便利なアプリでした。友人や知人とお金のやり取り、pringと連結した自分の銀行口座間のお金の移動を簡単に無料で行えました。

最近になって、pringで直接支払いのできるお店も増えてきました(但し、ポイントは付きません)。直近2020.6.4では、電子マネー交換サービス開始としてビットキャッシ(BitCash)ュへのチャージにも対応になり、今後、他のサービスにも広がり、もっと便利になることを期待していました。

しかし、2020.6.15には、今回の2020.7.1から大改悪の発表に、大きな失望を覚えた方々も大変多いことでしょう!!本当に本当に残念な限りです!!

pring(プリン)の利用者の多くが、pringと連結した自分の銀行口座間のお金の移動やセブン銀行ATMから出金したり入金したりすることに使っていたと思いますが、それが、今回の大改悪で、月1回無料に制限されることは大変の痛手です。月2回目以降の220円の手数料の高さには、全く使う気になりませんし、そのような高額な手数料を設定したpring運営に、時代錯誤をも感じます。

2020.7.1以降のpring(プリン)

最初に書いたとおり、銀行への出金に、大幅に制限が掛かり、とても不便になります。利用者も大幅に減っていくことでしょう。

利用者は減り続け、やがて、送金アプリpring(プリン)のサービスの廃止、その後には、運営会社は他の会社に買収されるか倒産となる可能性も非常に高いと考えられます。それほど、今回の大改悪は、致命的であり、送金アプリpring(プリン)の魅力を削いでしまったと言えます。

高すぎる手数料220円(税込)

手数料が100円(税込)くらいの安価なら、まだ受け入け入れられる利用者も多かったことでしょう。しかし、今時、220円とは高額で、時代錯誤も甚だしいと言えるでしょう。ジャパンネットバンク銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行などの多くのインターネット銀行の振込手数料が、200円以下なのに、それを超える220円なんてあり得ないとしか言いようがありません。pring(プリン)の類似サービスのPayPayは出金手数料100円(ジャパンネットバンク銀行への出金は無料)、LinePayも銀行振込サービスを利用した出金で176円で可能です。他の類似サービスより、知名度のないpring(プリン)が、他の類似サービスより高額な手数料を取るということ自体に非常識を感じ、そこまでしないと、pirngのサービスの継続が困難になってしまったのかと、pringの運営の危うさを疑問に持ち、今後、もっと改悪、最悪、突然使えなくなるなんてことも起こりうるのではと危険性も感じてしまいます。

pring(プリン)大改悪後の対策

pring(プリン)大改悪後の対策として、類似サービスの利用やネット銀行の手数料無料サービスの利用をオススメします。

pring(プリン)の類似サービスを利用

先に少し書きましたが、pring(プリン)と同等の機能を持つサービスとして、PayPayやLinePayが存在します。

PayPayやLinePayは、お店で支払いが出来るだけでなく、個人間のお金のやり取り・送金にも対応し、入金・チャージ可能な銀行も多数、そして、銀行への出金もpringより安価な手数料で可能です。

PayPayの場合、ジャパンネットバンク銀行への出金は手数料無料・処理時間も5~15分くらいの即時完了、ジャパンネットバンク銀行以外への出金は手数料100円。LinePayも銀行振込サービスを利用した出金で176円。

PayPayやLinePayはお店で支払いを行った場合、pring(プリン)では付かなかったポイントが0.5~3.0%付与されます。

PayPayを使うならば、絶対にジャパンネットバンク銀行の口座を開設して、連携して使うことも、オススメします。PayPayからジャパンネットバンク銀行への出金後は、3万円以上であれば何回でもATM手数料無料で出金可能です。ATMからの出金のために、キャッシュカードが必要というのは面倒くさいですが・・・。

銀行間の移動は、住信SBIネット銀行がオススメ

pring(プリン)を自己所有の銀行間の移動に使っていたならば、住信SBIネット銀行の活用をオススメします。

インターネット銀行の住信SBIネット銀行は、簡単に他銀行への振込手数料を最大15回まで無料にすることができます。実際に、最大15回振込手数料を無料にするには少々ハードルがありますが、その次の月7回までの無料や月3回までの無料は、とても簡単にできます。住信SBIネット銀行を持っているだけで、最低月1回は他銀行への振込手数料が無料となります。

住信SBIネット銀行の振込手数料無料回数は、ご利用状況によって、ランクが変わるスマートプログラムのスマプロランクによって異なってきます。

ランク4の場合振込手数料無料回数月15回、ランク3の場合月7回、ランク2の場合月3回、ランク1の場合1回となります。

ランク3やランク2は、とても簡単に条件を達成できます。

ランク4

下記Ⅰ、Ⅱのいずれかの条件に該当する利用者

外貨預金と仕組預金の月末残高合計が、500万円以上
外貨預金と仕組預金の月末残高合計が、300万円以上 かつ 住宅ローンを利用

 

ランク3

下記Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵのいずれかの条件に該当する利用者

総預金の月末残高が300万円以上
ロボアドバイザー資産運用残高の合計が月末時点で100万円以上
住宅ローンを利用

以下1~11の条件のうち3つ以上該当

  1. 外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
  2. 仕組預金の月末残高あり
  3. SBIハイブリッド預金の月末残高あり
  4. 純金積立月末時点でご契約あり
  5. 給与、賞与または年金の月内ご入金あり
  6. 目的ローンまたは不動産担保ローンの月末残高あり
  7. カードローンの月末残高あり(50万円以上2つにカウント)
  8. スポーツくじ購入または公営競技ご入金の月内合計が2万円以上
  9. ミライノ デビットの月末時点の確定金額が合計1万円以上(3万円以上2つにカウント)
  10. クレジットカード「ミライノ カード(JCB)一般」の引落口座を当社に設定かつ当月確定(翌月引落)金額が1万円以上(5万円以上2つにカウント)
  11. 当社口座からプリペイドカード「JAL Global WALLET」への円貨チャージの月内合計金額が1万円以上(3万円以上2つにカウント)

ランク2

下記のⅦ 、Ⅷ、Ⅸ、Ⅹのいずれかの条件に該当する利用者

総預金の月末残高が30万円以上
ロボアドバイザー資産運用残高の合計が月末時点で10万円以上

以下1~11の条件のうち2つ該当

  1. 外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
  2. 仕組預金の月末残高あり
  3. SBIハイブリッド預金の月末残高あり
  4. 純金積立月末時点でご契約あり
  5. 給与、賞与または年金の月内ご入金あり
  6. 目的ローンまたは不動産担保ローンの月末残高あり
  7. カードローンの月末残高あり(50万円以上2つにカウント)
  8. スポーツくじ購入または公営競技ご入金の月内合計が2万円以上
  9. ミライノ デビットの月末時点の確定金額が合計1万円以上(3万円以上2つにカウント)(ミライノ マスター デビットカード利用時には、0.8%のポイントも付加)
  10. クレジットカード「ミライノ カード(JCB)一般」の引落口座を当社に設定かつ当月確定(翌月引落)金額が1万円以上(5万円以上2つにカウント)
  11. 当社口座からプリペイドカード「JAL Global WALLET」への円貨チャージの月内合計金額が1万円以上(3万円以上2つにカウント)
30歳未満

ランク1:上記のⅠ~Ⅹのいずれの条件にも該当しない利用者

ランク4の達成は難しいですが、ランク3やランク2達成のために、以下の条件の実施が簡単でオススメです。

①外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
南アフリカ共和国のランドを、6~7円という安価で購入するだけで条件達成

③SBIハイブリッド預金の月末残高あり
SBI証券に証券口座を開設し、SBI証券と住信SBIネット銀行との接続を行うことで、SBIハイブリッド預金口座を持つことができ、実際に株式購入やFXを行わなくても、SBIハイブリッド預金に1円だけでも入れておけば条件達成

⑤給与、賞与または年金の月内ご入金あり
勤めている会社が、通帳のない口座へ給与や賞与の振込に応じてくれたら、是非実施しておきたい!給与や賞与の振込先に指定し毎月振り込まれるだけで条件達成

⑨ミライノ デビットの月末時点の確定金額が合計1万円以上(3万円以上2つにカウント)(ミライノ マスター デビットカード利用時には、0.8%のポイントも付加)
ミライノ デビットカードを合計で1万円以上利用すれば、達成。
しかも、ミライノ デビットカードのブランがマスターの場合、1ヶ月の利用額総計0.8%がポイントとして付与され、500ポイント以上で現金へキャッシュバック可能

①③の条件達成を難しく思いがちですが、実は非常に簡単なのでオススメです。

というわけで、ランク3やランク2が、実は非常に条件を達成しやすいということをお分かり頂けるかと思います。簡単な条件さえ達成できれば、住信SBIネット銀行は、非常に便利な銀行となることかと思います。

住信SBIネット銀行からの振込が無料になっても、振込先の銀行から更に別の銀行への移動は難しいかもしれないのが課題です。そこで、振込先の銀行を、PayPayやLinePayと接続しておいて、チャージという形で振込先の銀行から出金することは可能です。

自己所有の銀行間の移動は、証券口座でも無料で可能

SBI証券、楽天証券など多くの証券口座が、自己所有の銀行口座から無料で入金、無料で出金が可能です。pringを自己所有の銀行口座間の移動に利用していたならば、証券口座を資金移動のためだけに開設して活用することもおすすめです。

銀行口座から証券口座への入金は即時の処理で無料で可能で、証券口座から銀行口座への出金は翌営業日以降の処理で無料で可能です。回数については、制限はありません。

pringがドコモ口座同様に不正出金に利用される可能性あり

pring(プリン)の本人確認は、郵送本人確認申請または、口座登録確認となっています。
口座登録確認による本人確認の方法は、問題となったドコモ口座と同じで、接続・連携可能な銀行の中に「口座番号」「口座名義」「4桁の暗証番号」の一致で登録可能な銀行も多くあり(ドコモ口座より多くの銀行と接続・連携可能)、いつドコモ口座より不正利用されるか心配です。

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pringをGoogleが買収

2021年7月13日、Googleが、pringの買収を発表しました。買収後のpringのサービス内容は変更がないようです。今年8月中には買収が完了し、pringはGoogleの傘下に入ります。

Googleは、pringのQR決済アプリサービスを手に入れることが目的でなく、pringの送金機能を手に入れることを目的として、買収を進めます。

Googleのpringの買収によって、今後、pringの国内送金機能だけでなく、海外送金の機能が加わるかもしれません。

 

まとめ

pring(プリン)の月1回の無料は利用したらよいと思いますが、220円の高額な手数料を払ってまでpring(プリン)を使うことは非常にもったいないことです。多少手間は増えてしまいますが、他のサービスの無料や安価な手数料のシステムを活用することをオススメします。

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