- 1 G Suite導入のハードル
- 2 まるでG Suiteの操作性・使用感を実現
- 3 特定メールアドレスのみのG Suite化の手順
- 4 同じドメインに所属するメールを、5アカウントのみG Suite Business、25アカウントをG Suite Basicで使うためのG Suite化の手順
- 5 今使っているプロバイダのメールアドレスをG Suiteで使うための手順
- 6 G Suite初年度利用料20%オフ クーポン、プレゼント中
G Suite導入のハードル
G Suite Businessが1アカウントでもGoogleドライブ(Google Drive)やGmailのクラウド保存容量無制限となり、G Suite Businessを使いたいという人が増えているようです。
しかし、G Suiteの本来の仕様で、G Suiteを使用する場合、同一ドメインのメールは全て、G Suite、しかも、同一のグレードのG Suiteにする必要があります。
G Suite Businessの場合、使用するドメインに30アカウントもメールアドレスが存在したら1,360円×30アカウントで、毎月40,800円(税別)も支払う必要があり、こんな高額な料金を毎月支払うことは難しいからと、G Suite Businessの導入を諦めている方も多いようです。
また、
- 「G Suite Businessを使いたいけど、今使っているドメインの全部のメールをG Suite Businessにするにはお金が掛かりすぎる!自分のメールのみG Suite Businessを使いたい。」
- 「同じドメイン内で、私のメールのみG SuiteBusinessにして、残りのメールはG Suite Basicにしたい。」
- 「今使っているプロバイダーのメールを、G Suiteで使いたい。」
とお考えの方も多いと思いますが、G Suiteの本来の仕様ではできません。
まるでG Suiteの操作性・使用感を実現
当記事で紹介する方法で、
- 「30アカウントのメールが存在するドメインの中で自分のメールアドレスのみG Suite Businessで使う」
- 「同じドメインに所属するメールを、5アカウントのみG Suite Business、25アカウントをG Suite Basicで使う」
- 「今使っているプロバイダのメールアドレスをG Suiteで使う」
など
ということを、まるでG Suiteで使っている使用感での感覚・操作性での利用を可能にすることができます。厳密に言うとG Suiteではありません。しかし、当記事の方法で、上記のことを、G Suite上で、違和感なく使用することを可能にします。当記事では、以下「特定メールアドレスのみのG Suite化」と表現します。
特定メールアドレスのみのG Suite化の手順
特定メールアドレスのみのG Suite化の条件
- 特定メールアドレスが、転送またはPOP受信に対応していること
※転送については、受信したメールをコピーでなくメールサーバに残さず転送する機能に対応していると、更によいです。
但し、必須ではなく、メールサーバにコピーを残して転送のみに対応のサーバでも利用可能です。しかし、時々、メールサーバに残った転送元のメールを削除する必要あり。
お使いになりたい現在のメールアドレスが、上記の条件にさえ対応していれば、G Suite化することが可能です。
30アカウントもメールが存在するドメインの中で特定メールアドレスのみのG Suite化の手順
利用環境
利用ドメイン: chisho.e21.jp
ドメインに所属するメールアドレス数: 30アカウント
現在のchisho.e21.jpドメインのメールが稼働している環境: レンタルサーバ
上記環境で、自分の使用する1アカウント test-gsuite@chisho.e21.jp のメールアドレスをG Suite Businessで利用したい。
残りの29アカウントは今まで通りのレンタルサーバで使用したい。
①G Suiteの準備編(Business、Basic共通)
- G Suiteアカウントを取得し設定する
G Suiteへ登録するドメインは、g.chisho.e21.jp 等の元のドメインchisho.e21.jpのサブドメインまたは、新規取得ドメインを設定する
サブドメインは、gsuite.chisho.e21.jp、x.chisho.e21.jp等何でもOK。新規取得ドメインも何でもOK。
ただし、絶対に、元のドメインchisho.e21.jp は設定禁止。
サブドメインでなく新規ドメイン取得の方が設定は簡単。以下、g.chisho.e21.jp というサブドメインで登録したとして手順を説明 - G Suiteへ登録するアカウント名は、test-gsuite@g.chisho.e21.jp とする
アカウント名は、元のメールアドレスと同じでなくても構いませんが、当記事では、test-gsuite の同一に設定 - g.chisho.e21.jpのMXレコード等の設定を完了し、他のメールアドレスからtest-gsuite@g.chisho.e21.jp へメールが正常に届くか確認する
②G Suite化したいレンタルサーバの元のメールアドレスtest-gsuite@chisho.e21.jpの設定
- test-gsuite@chisho.e21.jpのメールアドレスへ届いた新規メッセージをtest-gsuite@g.chisho.e21.jpへ転送されるように設定を行う
転送設定で、サーバにメッセージを残さず転送する機能が使用可能の場合は、有効にする。但し、必須ではなく、メールサーバにコピーを残して転送のみの設定でもOK。 - レンタルサーバ上のtest-gsuite@chisho.e21.jpへメールを送り、送ったメールが自動的・即時にG Suite上のtest-gsuite@g.chisho.e21.jp に転送されることを確認する
- G Suiteのtest-gsuite@g.chisho.e21.jp アカウント上でtest-gsuite@chisho.e21.jpのメールを受信可能にする設定完了
以下の画面は、G Suite Businessのドメインは他のドメインですが、G Suite化予定のメールアドレス(test-gsuite@chisho.e21.jp)が、宛先としてG G Suite Businessのメールアドレスを指定しなくてもG Suiteへ転送された様子
スマホやタブレットにGmailアプリをインストールしG Suiteの設定をしておけば、以下の画面のようにリアルタイムでメール受信の通知を受けることも可能
③G Suiteの設定編(Business、Basic共通)
test-gsuite@g.chisho.e21.jp のG Suiteから、test-gsuite@chisho.e21.jp のメールを送信可能にする設定を行います。
- test-gsuite@chisho.e21.jpのレンタルサーバでの送信設定を確認しておく(以下は、レンタルサーバMixhostの設定)。
- パソコンのブラウザ上(スマホ・タブレットのアプリでは設定不可)でG SuiteのGmailの画面を開き、設定画面へ進む。画面右上の歯車のアイコンが設定画面。
- 設定>アカウント>名前:>他のメールアドレスを追加 へ進み、 test-gsuite@chisho.e21.jp を送信可能にする設定を行う
- 自分のメールアドレスを追加 の画面に、 名前:は自由に設定可能、メールアドレス:へはG Suite化したいメールアドレス「test-gsuite@chisho.e21.jp」を入力し「次のステップ>>」へ進む
- 送信のためのSMTPの情報を入力する。①で確認しておいたレンタルサーバ等の送信設定を入力する。送信ポートは、25や587の非暗号化送信でなく465を使用しSSLによる暗号化した送信に対応させることが望ましい。
設定の入力が完了したら、「アカウントを追加>>」を押す。 - test-gsuite@chisho.e21.jpが自分のメールアドレスとして確認のための確認コードを送信する
- 事前に、test-gsuite@chisho.e21.jpへ送られたメッセージをtest-gsuite@g.chisho.e21.jpに転送する設定は完了しているので、test-gsuite@g.chisho.e21.jpのG Suiteへtest-gsuite@chisho.e21.jpのメールの所有権を確認する確認コードを記載したメールが送られてくる
- 送られてたメール内の確認のためのリンクをクリックするか確認コードを入力し「確認」を押す
- 正しく確認コードを入力して「確認」を押すと③の「設定」画面に戻り、「名前:」の一覧に今回追加したtest-gsuite@chisho.e21.jpのメールアドレスが追加されているのが確認する。追加を確認後、test-gsuite@chisho.e21.jpをGSuiteのディフォルトのメールアドレスとして使うために「ディフォルトに設定」を押す。
- 以下の画面は、test-gsuite@chisho.e21.jpが追加され、ディフォルトに設定した状態。必要に応じて、「ディフォルトの返信モードを選択:」を設定する
- G Suiteでメールを新規作成しようとすると、test-gsuite@chisho.e21.jpが送信元に設定されたメール新規作成画面が現れる
- 以上で、G Suiteで、test-gsuite@chisho.e21.jpのメール-アドレスの送信・受信の両方を可能にする設定が完了。必要に応じて、署名等も設定する。
③-α G Suiteの設定編(Business)
G Suite Businessの場合、以下のような画面「~のSMTP サーバー経由で送信する必要がありますが、お使いのアカウントではこの機能を使用できません。詳しくはドメイン管理者にお問い合わせください。」が現れ、送信設定をできない可能性があります。
このような画面が現れた場合は、G SuiteのGoogle 管理コンソール(admin.google.com)で次の操作を行います。
- Google 管理コンソール(admin.google.com)を開く。
- [アプリ] > [G Suite] > [Gmail] > [エンドユーザーのアクセス] に移動。
- [ユーザーごとの送信ゲートウェイを許可] で、[メールドメインの外部でホストされている「送信元」アドレスを設定した場合に、ユーザーに外部の SMTP サーバーを経由したメールの送信を許可] をオンする。
G Suiteの試用期間中に、ドメイン内の全メールアドレスでなく特定メールアドレスのみG Suiteとして使いたいと考えた方へ
G Suiteの14日間の試用を開始してから、G Suiteはドメイン所属のメールアカウントを全てG Suiteにしなければならないと知ってお困りの方も多いようで、よくご相談を受けます。そのような方にも、上記の「特定メールアドレスのみのG Suite化の手順」をオススメします。G Suiteの場合、G Suite用のドメインは、簡単に切り替えができます。ただし、試用期間中は、メインドメインの切り替えはできません。
- G Suite試用期間中は、とりあえず、サブドメインまたは新規取得ドメインを、管理コンソール→ドメインで「ドメインを追加」で設定(「ドメインエイリアスの追加」ではないので注意!)
- 追加したサブドメインまたは新規取得ドメインのアドレスに対して、元のメールアドレスからの転送設定を行う
- 支払い情報登録し正式利用を開始すると、G Suiteで管理するドメイン一覧に「メインにする」と項目が現れるようになるので、メインドメインを切り替える
- 上記の「G Suiteの設定編(Business、Basic共通)」の設定を行い、元のメールアドレスをG Suiteから送信できるようにする
同じドメインに所属するメールを、5アカウントのみG Suite Business、25アカウントをG Suite Basicで使うためのG Suite化の手順
簡単に説明すると、上記の「特定メールアドレスのみのG Suite化の手順」を、G Suite Business、G Suite Basicに分けて、それぞれ設定すれば可能となります。
同じドメインに所属するメールを、例えば5アカウントのみG Suite Business、25アカウントをG Suite Basicで使うための設定方法、「同じドメインで、G Suite Business、G Suite Basicの両方を使う手順」の詳細は、こちら。
今使っているプロバイダのメールアドレスをG Suiteで使うための手順
今お使いのプロバイダーのメールも上記の「特定メールアドレスのみのG Suite化の手順」でG Suite上で利用可能になります。ただし、プロバイダーのドメインのサブドメインは利用できませんので、新規ドメイン取得が必須となります。
G Suite用のドメイン取得については、「G Suiteに適したドメイン、適さないドメイン」のページで、詳細を公開中。
G Suite初年度利用料20%オフ クーポン、プレゼント中
当サイトでは、G Suiteの初年度利用料が20%オフになるクーポンをプレゼント中(G Suite BusinessまたはG Suite Basicに対応)。お知らせしたクーポンは、支払い情報を登録する時に入力して下さい。支払い情報登録後のクーポンコードの入力や割引きを受けることは出来ません。
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1アカウントでも容量無制限(データ、写真、メールなど全てが容量無制限)のG Suite Business(月1,360円(税別))がオススメ!